びわの葉が大きく育ちました。
収穫したので、びわの葉茶、びわの葉の焼酎漬け、びわの葉風呂、熱して痛みの手当てなどに使ってみたいと思います(^_-)。
何か材料を溶かす際に使おうと思って買い10年近くそのままになっていた電熱器が、ようやく日の目をみました。意外と便利そうです。
せっかくなので、びわの葉による癒しの歴史について、ご紹介しておきますね^^。
<釈迦三千年の仏教医学>
もともとびわの木はインドや中国の南部が原産地とされていますが、びわの木に優れた薬効のあることはその地域の人々にはお釈迦様の時代から良く知られていたようです。びわの木は「大薬王樹」、びわの葉は「無憂扇」と呼ばれ、例えば「大薬王樹、枝、葉、根、茎ともに大薬あり、病者は香を嗅ぎ、手に触れ、舌に嘗めて、ことごとく諸苦を治す」と、大変優れた薬効があると伝えられています。
また、中国でもびわの葉は枇杷葉と呼ばれ、漢方の生薬として大切に扱われてきました。
明時代の書物『本草綱目』(1596年、李時珍・著)や、清時代の書物『医宗金鑑』にもビワの葉の効用についての記述があり、現在でもいろいろな漢方薬に配合されています。これら枇杷葉が配合された漢方薬の多くは「肺の熱っぽいもやもやをしずめ、痰を切り、咳を止め、胃の不快な症状を穏やかにして吐き気を抑える薬」とされています。
<奈良時代に仏教とともに中国から伝来>
禅文化研究所の文献によれば、びわの葉療法は鑑真和尚(唐招提寺建立)が中国から日本に伝えたとされています。
特に、時の天皇、聖武天皇のお妃の光明皇后が730年に「施薬院」(今の病院)を創設し、そこでもビワの葉療法が行われていました。
やがて、お寺の僧侶が寺の境内にビワの木を植えて檀家の人々や村人にビワの葉療法を行い、病人を救うようになりました。
実は、『心の花びら展+奈良』の際に、「鑑真和尚」の再生アート(材料:ほとんど使わなかった長座布団、不要の紙や布、古い筆、木片など)を展示しようと現在創作中です。
びわの葉の自然療法を伝えた方だと知って、さらに畏敬の念を抱きました。
鉴真法师,传达了使用佛教和枇杷的叶的自然疗法。从中国来的鉴真法师,是日本的恩人。
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