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夫が亡くなって、まもなく1年。

自然の中に身を置くうちに、たくさん涙があふれてきました。

忙しく動いて、感じないふりをしていたマイナスの感情が、涙で洗い流され、穏やかな感謝の涙へと変化していきました。湖畔で遭遇したキジは逃げずに、そばにいてくれました。

夫の意識を感じながら、夫が乗りたがっていた北海道新幹線で、北斗から白老へ。

アイヌ民族の自然との調和を感じる場所で、夫とアイヌ民族衣装を着て写真を撮った日のことを思い出しました。いつもなら、恥ずかしがり屋で変身しての撮影など考えられない夫が、アイヌ民族の衣装だけは、すんなりと身につけたのが印象的でした。濃い眉毛のお陰か、妙になじんでいました。

アイヌ民族は、苦しい体験をしながらも、アイヌの文化も大切にしつつ、日本の神々や文化も取り入れ、自然と調和した生活をしています。

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(YOUTUBU動画:「たっつあん」さんより)


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桜の季節になりました。いかがお過ごしでしょうか?


私の方は、1月から、次から次に様々な体験をしていました。


今、埼玉と栃木を中心に多拠点生活をしています。


1週間に、600kmほど車を運転し、発見と気づきの日々です。

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栃木の要介護の母を、しばらく預かったり、家を修繕したり、自治会の班長の仕事や夫の死亡に伴う各種手続きなどで慌ただしい日々でした。

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そんな状況の中、突然の電話にショックを受けました。「夫が癌なのに作品展開催などして、自己満足か!」と怒鳴る男性の言葉に傷つき、しばらく情報を公開するのを躊躇していました。


夫の闘病中は、抗がん剤治療や夫の夢のサポートし、亡くなるまでの1週間病院に寝泊まりし、友人や家族など20人以上の声を届けて看取り、四十九日の法要が済んだ後の作品展でした。自分のためだけの開催であれば、作品展をキャンセルしたことでしょう。でも、少しでも誰かを元気にしたいという思いもあっての開催でした。


その人は、実家の家業のために自分が犠牲になったから、自由にしているように感じる人が許せないのであろうと、その感情はその人の問題だと、分かってはいるものの、精神的なダメージからの回復には時間がかかりました。


夫を亡くした悲しみと、心ない人の言葉によるダメージから、私を救ってくれたのは、作品展に何度も足を運んで下さった人生の大先輩からの絵手紙でした。

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(YOUTUBU動画:アンジェラ・アキ OFFICIAL YouTube CHANNELさんより)




今年は、お祝いの言葉を口にすることができないので、夫が最後に行きたかった長崎に行ってきました。夫のジーンズと眼鏡と一緒に、夫が乗りたかった西九州新幹線『カモメ』にも乗りました。

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郵便局は、全国に2万カ所以上あるそうですが、夫は47都道府県で2,000局以上で、1,000円ずつ貯金していました。長崎県が最後の1県でした。

平成7年正月、長崎中央郵便局のATMでふたり分の貯金してきました。


夫が抗がん剤治療中に創作した短歌が、斎藤茂吉短歌ポスト作品集29集に掲載されました。

『喜びとあふれる愛が道しるべ あなたと目指す人生のゴール』

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夫の夢だった全国47都道府県の郵便局の旅が、ようやくゴールを迎えました。

郵便局と再生アート達の47都道府県全国行脚、二人だったから叶えられたように思います。


令和7年が皆様にとって、喜びと愛あふれ、輝き多い年となりますよう、心よりお祈りしています。


(YOUTUBU動画:@mariyatakeuchiofficialさんより)








かえる・・・

2024年11月25日

今夏、『相田みつを那須ギャラリー』の作品展で植えた茄子は、その後大きく育ち、スタッフさんが召し上がられたという嬉しい報告を受けました。自宅に連れ帰った枯れか

かった蓮の葉が復活し、家族のサポートや様々の手続きに注力している間、あっという間に11月になりました。11月は、亡夫との結婚記念の月。

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結婚記念日に、夫が眠るお墓にお参りしたところ、石模様に変身したカエルに出会いました。

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そして、親戚からは、石像のドラえもんとキティちゃんをいただきました。

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昨年、小鹿野町で訪れたダリア園のピンクのドアが、ドラえもんに出てくいる『どこでもドア』と重なりました。ピンクのドアの前に立つくまさん(夫)がドラえもんのように見えてきました。新しい活動拠点で、石像が優しく見守ってくれています。

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AYAKAHIRAHARAOFFICIALCHANNELさん動画より)



昨日、無事『心の花びら展∞那須』を終えることが出来ました。

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スタッフの皆さん、遊びに来てくださった皆さんに感謝です。


台風の接近で、撤収日がどうなるかハラハラしていましたが、お天気にも助けられ、作品たちも濡れずに帰ることができました。


乳がんの抗がん剤治療後から記憶障害や脳機能低下が生じ、8年ほど施設展示ができませんでした。ようやく復活することができました。

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長い間信じて待っていてくださった友人、縁者のみなさん、本当にありがとうございました。

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会場には、多様な表現を楽しんでいただけるよう、絵画や詩、再生アートなど、色々試行錯誤しながら、追加したり、入れ替えたりしてみました。

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外庭の植物たちも、枯れそうになったら、入れ替えました。

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埼玉と栃木、往復5時間ほどを繰り返し、肩がパンパンで首が思うように回らない状態でしたが、心豊かな時間を得ることができました。

また、最終週には、6月に膵臓がんで亡くなった夫(くまさん)が、福島でのワークショップで描いた「大好きな空」の絵画に作品展案内を載せました。

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(dreamusicさん動画より)



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