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詩『富士山(ふじやま)』

富士山への想いを、今日は詩にしてみました。

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 詩 『富士山(ふじやま)』  

森林限界近くの林間から

聖なる山を仰(あお)ぎ観る。

頂(いただき)の神々しい世界を

しゃくなげの花咲く下界から臨む。

憧れと羨望の富士山頂。

しかし、そこは凍れる厳しい星の一部。

冷たい氷や溶岩石を纏(まと)った大地創生の過程。

熱きマグマを懐(ふところ)に抱いて

幾度も内なるものを吐露(とろ)し

壊しては覆い

流れるような稜線へと変化してきた。

自然に抗(あらが)うことなく

あるがままに。

       田中雲彩作


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