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ニューヨーク在住のアーティストとコラボ・・・

10月にニューヨーク在住のアーティスト田中康予さんが、麻布十番ギャラリー http://azabujubangallery.sblo.jp/article/56693456.html
で個展を開催することになりました。

康予さんは、NHKふれいあいホールギャラリーで開催したNGO団体のアートイベントにも作品を出品してくださった方です。

ちょうど10月原爆の図丸木美術館で私も個展を行うので、双方の個展でコラボしようかと検討しています。


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康代さんの個展情報は以下の通りです。
良かったら、遊びに来てくださいね。

10月17日(水)~29日(月)

10月17日(水)6pm オープニングパーティー
10月20日(土)5pm アーティスト トーク
10月27日(土)5pm ミーティング ポイント (観客参加型のコミュニケーション ワークショップ)


Regeneration―夜明けの声をきいて

私の覚えている最も古い記憶。窓から差し込む陽の光の眩しさ。玄関先に車が止まる。垣根越しに見える人影は蜃気楼のように霞んでいる。でもそれが誰だか私は知っていて嬉しくてしかたがないのだ。母が新しい生命を抱えて帰って来たあの夏の終わりの日。2歳と4ヶ月だった私が窓越しから見た風景。この記憶は脳裏に焼きつき繰り返し思いだされてきた。母と子の絆と継続して行く命の繋がりとして、私を支えてきた瞼の奥に広がるあの乳白色の原風景。

 ここに、1枚の写真がある。祖母が生まれたばかりの赤ん坊だった母をしっかりとした大きな手で抱いている。 生まれた瞬間から、人は様々な外界の情報に曝されて生きて行く。時には、その情報に惑わされ翻弄され、自分から情報を発信できるという自己を見失いつつ。 エネルギーが、まだ地球にあるもので賄われていた1937年に戦争への足音を聞きながら生まれた母。戦後、日本の復興と共に公害問題が起こり、初めての子供である私を、サリドマイド児の出生率が一番高かった時に産んでいる。小さな島国の日本で、私を生み育てて来た母の記憶に思いを馳せる。
 
 時は移り変わり、 様々な情報の中から必要なものを選択できる自由を得たと同時に個人の責任が問われる時代に、私達は生きている。ひとり一人の生命のエネルギー。新陳代謝して行く自然のサイクルの中で、人は多くの死と共に生きている。夜明けの声をきいて、目覚めた時から再生が始まる。私の中から、そして貴方の中から、支えてくれているものたちと共に。


webサイト:http://yasuyoart.blogspot.com/
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/yasuyoart/

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